私は医療従事者で、救急外来の経験もあり、熱中症患者を多く見てきました。
診察を終えた患者に対して予防策や、定期的に水分を摂取すること、
日陰で休憩をすることなどをアドバイスしていましたが、
自分が同様の体験をするとは思ってもいませんでした。
ここ最近は異常気象の影響か、平気で外気温が35度を超えています。
そのような中、後輩と目的地まで約2時間の場所を設定し、
バイクでツーリングをすることにしました。
後輩は20代だったので、半袖に短パンといったバイク乗りとして、
医療者として決してお勧めできない格好で来ました。
私は30代後半なので、ライダーズジャケットを着て、グローブを着用し、
くるぶしまであるブーツに長ズボン。
フルフェイスのヘルメットをかぶって合流しました。
排気量が大型のバイクに乗っており、
走行中も熱風が足元から体に上がってくるのが体感できるほどの暑さでした。
信号待ちの時などはジワッとどころか、全身を滝のように汗が噴き出る感触がわかりました。
その時は暑いなっと思っていましたし、
走行すれば、その汗が水分となり冷却してくれるだろうと安易な気持ちで走っていました。
1時間30分程、止まったり走ったりを繰り返していましたら、
ふと汗が出ていないことに気が付きました。
口の中は乾燥しており、唇もカサカサを実感できるほどでした。
走っている間は気が付きませんでしたが、
今思い返せば、熱中症の初期症状を通り越して、脱水の状態になっていました。
その後、コンビニで休憩をはさんで水分を摂取しましたが、
体の異常な熱感と、頭痛、倦怠感(体がしんどい状態)が体感でき、
自分が熱中症にかかってしまったことを実感しました。
1時間くらい、日陰やコンビニ内を含め休憩をし、
頭痛は残っていましたが、なんとか目的地にたどりつくことが出来ました。
帰りは、夕方になっており、日もすこし落ちていたので、
行くときほどの暑さはありませんでしたが、
念のため2時間の道のりではありましたが4回ほど休憩をいれて走りました。
バイクの服装事態が密封性が高く、
尚且つ転倒しても大丈夫なようにプロテクターが入っている物も多くあります。
きちんとした格好をすると、イメージとしては
真夏にサウナスーツを着て、ファンヒーターにまたがっているような感じです。
走行中は、意識が走ることに向いており、
多汗や口渇、皮膚症状に気が付きにくいことを認識しました。
これからは休憩が不必要と判断せずに、
少なくとも60分走行したら1回は休憩を入れるようにしたいと思いました。
この記事が熱中症の予防につながればと思っています。