夏バテの原因のひとつが、暑さで体温が上昇することがあげられます。
汗をかいてなんとか体温を下げようと代謝が活発になるので、体が疲れてしまう、というわけです。
また、体温がうまく下げられないと初期の熱中症と同じことになりますから、体がだるく感じられます。
どうやら、これが夏バテの正体のようです。
この防止方法は「体を適度に冷ます」ということですが、
日常食べるもので体温が下がるのであればそれに越したことはありませんよね。
そんな食材が・・・あるんです!ズバリ、「瓜系の食べ物」です。
夏に旬を迎える瓜系の食べ物は、水分を豊富に含んでいて、
その水分でうまいこと体温を下げてくれるのです。
自然ってうまくできていますよね!
今回は、代表的な3つの瓜系の体に良い食べ方を紹介します。
【夏の定番!スイカ】
「夏に食べたいもの」といって真っ先に思い付くものが「スイカ」という方は多いのではないかと思います。
田舎のおじいちゃん・おばあちゃんの家で、
湧き水や井戸水でキンキンに冷えたスイカを切って、食べるおなじみのシーン、
想像するだけでいいですよね。
砂浜でのスイカ割りや、種を飛ばす距離を競争してみたり、志村けんのように一心不乱に早食いしてみたり。
いろいろな楽しみ方で食べることができるのがスイカの魅力です。
ところで、「スイカあるある」の「食べるときに塩をかけるかかけないか論争」。
あなたはどっち派ですか。
ぼくは「かけない派」なのですが、夏バテ予防の観点からいえば、塩はかけた方が良いです。
というのも、人間汗をかくと体内のミネラル成分が排出され、
体内のミネラル濃度が下がるので、これも夏バテを誘引する要素のひとつになります。
もちろん、かけすぎは良くありませんが、少量かけると、塩からミネラルを取り入れるだけでなく、
スイカの甘味をより引き立ててくれますので、余計においしく感じることができるとのことです。
夏はスイカに少量の塩、と覚えておくと良いと思います。
【夏の屋台でよくキュウリを売っている理由】
夏の屋台で、かき氷に並んで意外に人気があるのが、キュウリの一本漬。
おそらく浅漬けしただろうキュウリを棒に刺して売っているのをよく見ますよね
(生を売っている場合もありますね)。
実は、ぼくはキュウリが食べられないので、食べたことはありませんし、
臭いもダメなので見るのも嫌、っていうのが本音です。
話は逸れましたが、何故キュウリの浅漬けなのか、というと、スイカと同様に、
豊富な水分と適度な塩分が体を冷ましてくれると同時にミネラル補給をしてくれます。
なので、暑い屋外ではキュウリが売れる、というわけです。
ぼくはわかりませんが、さぞかし美味しいんでしょうね・・・。
ところで、「キュウリが嫌い」というと、
「なんでー、キュウリに味噌つけてかぶりつくの美味しいよ!」と言われますが、
この食べ方も理にかなってます。
味噌にも立派に塩分が含まれているからです。
それにしても自然や先人の知恵ってすごいですね。
人間も含めた動物に必要な時期に適した食べ物の「旬」を提供してくれ、
先人はそれをカラダに良くおいしい食べ方を遺してくれました。
ぼくたちはそれを享受して生きているわけです。
【メロンってキュウリの仲間なの!?】
すごく甘いメロンも、実は瓜系の植物で、キュウリの仲間ともいえます。
確かに、水分豊富ですよね。
やはり、夏に冷えたメロンをスプーンでいただくのは美味しいですね。
これも、同様に体温を下げる効果があります。
ここで疑問。
スイカやキュウリは塩などで塩分を補給しますが、メロンの場合はどうなるの?
確かに、メロンに塩をかけて食べるという話は聞いたことがありませんね。
では、どうすればいいのでしょう?
まず、メロンは食後のデザートに食べることが多いですね。
この場合、食事で塩分をとっているので改めて塩分をとる必要はありません。
3時のおやつとか、食事の間に食べる場合は、冷たい麦茶を一緒に添えるとよいでしょう。
麦茶もミネラル豊富で、失われた体内のミネラルを補給できます。
夏バテに負けないよう、旬の野菜「ウリ」をうまく食べて、夏を乗りきりましょう!