私は暑いのも寒いのも平気。
当然、夏バテなんかならない。
と思っていたのに、
夏バテですねと言われてしまったことが、2回あります。
1回目は、ちょっとだるいな、どころか、
なんかだるすぎ!いくらなんでも変だと思って、病院に行ったときです。
仕事が忙しくて寝不足でしたから、
「風邪とか過労とか、診断されるのかな」
くらいの予想をしていました。
「実はあなたは重大な病気です!」は、まさかないよなーとか。
ですが、お医者さんは「点滴しましょうね」と言ったきりでした。
なんの点滴とも言わない。
別室で点滴の用意をしてくれた看護師さんが、
「ブドウ糖の点滴ですよ」と教えてくれました。
ブドウ糖?
ブドウ糖って、薬でもなんでもないよな。
くらいしか、当時の私は知りませんでした。
看護師さんによると、
「ホントにただひたすら、ブドウ糖という糖分だけの点滴」らしいのです。
私は「点滴イコール薬みたいなもの」だと思っていたので、
これが不思議でしょうがない。
ほんっとに、ブドウ糖だけですか?
私が不思議そうに聞くので、看護師さんが笑って、
「そうですよ。夏バテに良いんです」
自分は夏バテにならない。と心底信じきっている人間にとって、
ある意味、ショッキングな説明でした。
看護師さんに言われてから、そういえば今、夏だっけ。と気づいたくらいです。
自分と夏バテは無関係。と思っていたのを、かるーく突破された一瞬でした。
でも、そんなことは十年も経つと忘れます。
ていうか、十年なんてかからない。数年で忘れる。
何年も、何年も、夏を無事に過ごしてしまうと、
一回だけ、病院で夏バテって言われたことがあるけど、
その一回きりだし、あれはたまたまだったのよ。
私と夏バテは無関係な単語なのよ!
とか、思ってしまうものですが、
そこで2回目まさかの夏バテが来ました。
わりと最近です。去年だったかな(すでに忘れてる)。
せんせーい、おなかの調子がいまいちー。
と、近所のかかりつけのお医者さんに行ったら、
「夏バテがお腹にきたね」と診断されました。
「二、三日、絶食すると治るよ」とも言われました。
お腹がお休みできるので、胃に良いんだそうですが、冗談じゃない!
「先生、この暑いのに絶食なんて、お腹すいて無理」
「そんなに食べたいの?」
「うん。ガマンできない」
「そんなに食欲あるんなら、胃が悪いっての、たいしたことないんだね」
お医者さんに大笑いされました。
以前、なにかのときに出してもらった「補中益気湯」が少し残っていて、
それ飲んでいいよと教わりました。
体力増強みたいな効果のある漢方薬なので、夏バテにも効くそうです。