夏バテの原因のひとつに、体温上昇があげられます。
これは誰でもイメージできるかと思います。
つまり、体温を少し冷ますことで夏バテ防止や回復につながります。
今回はその方法をいくつかご紹介したいと思います。
【血液を冷やして体を冷ます】
もっとも効果的と言われるのが、「脇の下を冷やす」ことです。
これは熱中症の応急措置に用いられる方法ですが、
夏バテの原因が「体温上昇」ということであれば、ある意味「軽い熱中症」とみることもできます。
但し、冷やしすぎないように冷やす時間を工夫したり、タオルで温度調節するなど、
体温を一定以上に維持する工夫してください。
また、首、手首等「動脈が比較的体表に近い場所」を冷やすのも効果的です。
ノースリーブの服を着るのも手です。
あとは、日傘を使う、日陰を歩く、適度に立ち止まりながら歩くなど、
体温が上昇しすぎないように注意しましょう。
【適度な水分補給】
冷たい飲み物を飲むと、体が冷めますのでこれもひとまずは有効です。
ただし、落とし穴が3つ。
まず、冷たいものを飲み過ぎると代謝が悪くなるため、
時々温かいもの(紅茶がリラックスを促すのでいいそうです)を飲んで発汗を促すなど、
代謝を維持する工夫をするとよいでしょう。
もうひとつは、飲み物に含まれる糖分。
一般的な飲料は、スポーツドリンクも含め、けっこうな量の糖分が含まれています。
そのため、特に血糖値が高めの方、病気のため血糖の治療、観察を受けている方は注意が必要です。
3つ目は飲料を飲み過ぎることでミネラルバランスが崩れること。
これは夏バテに逆効果になるばかりでなく、熱中症に発展する危険性もあるので要注意です。
これらを総合し、もっとも適しているのは、
薬局等で販売している経口補水液、次にカロリーゼロのスポーツドリンク、
そしてミネラルが豊富な麦茶です。
このうち、後者ふたつは比較的安価に手に入るのでオススメです。
【冷房の設定温度に注意】
外出先の冷房では難しいですが、家庭での冷房の設定温度に気を付けましょう。
低く設定すると、体が冷える原因になります。
よく、クールビズで「冷房の設定温度は28℃」といいますが、
これは非常に理にかなっていて、冷房はある程度の除湿もしてくれますので、
適度な発汗と代謝が維持できます。
これをうまく利用して、家の中でも服装を気を付け、
適度に発汗しながら温度で生活すると良いです。
以上のように、熱すぎないよう、また冷えすぎない程度に体温調節し、
今年も暑い夏を乗りきりましょう!