夜間熱中症の対策として、
トイレで起きることをガマンしてまで、
寝る直前に水を摂取している方もいるかと思われます。
もちろん全く水を飲まないよりはマシですが、
実は、水を飲むタイミングは、寝る直前では遅いのです。
正解は寝る2時間前に飲むこと。
起きて体が活動している状態なら胃の働きもスムーズですが、
睡眠中は胃の働きもお休みモードになるため、
寝る直前の水分摂取は胃にとって負担になってしまいます。
睡眠中は水分の摂取ができないので血液の濃度が上がり、
健康な人でもサラサラではなくなります。
まして動脈硬化や高血圧、糖尿病などの持病がある人は、
寝る2時間前の水分摂取が欠かせません。
夜間に目が覚めたときや、トイレに起きたときにも
水分を飲んでから再び床に入るようにしましょう。
夏の夜にはどれぐらいの汗をかく?
冬の発汗量:180ccに対して夏の発汗量:300ccと、倍近くの汗をかいています。
寝る前には夜間熱中症を防ぐためにしっかり水分を補給しましょう。
「寝る前に水分を摂ったらトイレで目が覚めるから飲まないようにしている」
と気にしている人もいると思いますが、コップ1杯ぐらいでは、
トイレで目が覚めることはあまりないという実験結果もでています。
それでも気になる人は、寝る何時間も前に何回かに分けて水分を飲むようにしてください。
ちなみに、アルコールは利尿作用が働くため、ダメです。
医者も「寝るために寝酒をするぐらいなら睡眠薬を勧めます」と言っています。