熱中症とは

人は、体温をいっていに保つ恒温動物であり、

通常は36℃前後の体温を維持しています。

 

ところが、炎天下の運動場や、屋外で汗を流す労働で、

大量に汗をかくことで、身体の水分やナトリウムのバランスが崩れたり、

体温の調節ができなくなることがあります。

 

これらの障害の総称を「熱中症」とよんでいて、

その名のとおり「熱に中った(あたった)ことによる疾病」です。

 

20年ほど前までは熱中症よりもむしろ「日射病」という言葉が広く使われていました。

「そういえば、最近は聞かないな~」、と思っている人もいるのではないでしょうか。

 

「日射病」は屋外での太陽からの日射が原因で生じる障害を

指し示す言葉として使用されていましたが、

近年では日射のない屋内での温熱ストレスによる障害も含めた

より幅広い意味を持つ、「熱中症」という言葉を使用するようになったのです。

 

つまり熱中症は、炎天下だけでなく、自宅や車内、

夜間の発症もあり、身近に起こる可能性があるということです。

 

熱中症は命を落とす可能性もある病気ですが、予防法を知っていれば防ぐことができます

また応急措置法を知っていれば救命できるものです。

 

 

熱中症はその後の人生を変えてしまう疾患

「たかが熱中症」と、簡単に考えないで下さい。

 

熱中症は、いわば体の中で炎症という名の火事が起きている状態です。

たいていは数日の入院治療で回復しますが、なかには腎不全や血液凝固異常、

重症感染症を併発し、入院が長引く場合もあります。

 

重症の熱中症の怖さは、体温が下がっても元の状態に回復するとは限らないことです。

嚥下(えんげ)機能の障害や筋力の低下、認知症の進行、人格の変化などが起きる場合があります。

 

高体温にさらされている間に脳に血液が十分にいきわたらずに

中枢神経に影響を及ぼすことが一因です。

 

そのため、一昔前には、学校のクラブなどのスパルタ訓練のために、死者が出ることもありました。

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