同じ環境にいても、熱中症を起こす人と起こさない人がいます。
まず、年齢別に熱中症になりやすい人を並べてみます。
①高齢者
②成人(高温な職場環境で働く)
③乳幼児
④子供(運動場で元気に遊ぶ)
意外にも子供が一番暑さには強いのです。
その理由は、やはりある程度の体力があり、早寝早起、適度な運動、適度な食事と、
健全な生活を送っているからでしょう。
性別でみると、女性よりも男性の方が起こしやすい傾向にあります。
これは男性の方が、運動や仕事による身体活動の負荷が大きく、
体内で作る熱量が多いためと考えられます。
また、頑固な人も熱中症にかかりやすいと言えます。
性格的に、非常にまじめで、従順で、熱心な者ほど、頑張り、無理をし、
熱中症の初期段階をガマンし、自分をどんどん追い込んでしまいます。
その他の熱中症になりやすい人の特徴は以下になります。
肥満と熱中症
肥満者は熱中症になりやすい傾向にあります。
理由は体の脂肪は熱を伝えない組織であるため、
皮下脂肪量が多い人は、物理的に体内の放熱がしにくいからです。
また、肥満者は体重に対する体表面積が小さいため、
体内の放熱をすることができないこともあります。
また、肥満者は身長に対する重量が大きいため、
同じ運動を行ったとしても脂肪という重りを持って移動することになり、
非肥満者と比較して大きな運動ストレスがかかってしまいます。
体調が悪いときは要注意
夏、暑い時は誰でも熱中症には用心しなければいけませんが、
体調が悪い時は特に、要注意です。
風邪との相乗効果もあいまって、熱中症だけでなく、
様々な症状が発症する場合があるためです。
下痢
下痢には様々な原因がありますが、
いずれにせよ下痢をしているときは脱水状態になりやすいため、
熱中症にかかりやすい状態といえます。
発熱
体温が平常値よりも高い状態にあり、運動することでさらに
高い温度まで上昇してしまうため、発熱時の運動は危険といえます。
その他
腹痛や下痢など胃腸症状が伴う「夏かぜ」、
食欲不振・疲労感が伴う「夏バテ」時には体力が低下します。
いったん低下した体力は、症状の回復後すぐに戻るものではありません。
夏風邪や夏バテの後は注意しないと大変なことになります。
無理をしないよう注意しましょう。