唐突ですが、沖縄では夏バテ防止の定番メニューといえばゴーヤ。
ビタミンCが豊富で肉と一緒に食べると、よりいっそう力がわくそうで、
その力をもってして暑い夏を乗り切っているのだそうです。
夏にとれる旬の夏野菜や、暖かい気候の南国の食品には、
体を冷やし、熱中症対策に効果的と考えられています。
夏野菜(きゅうり、オクラ、冬瓜、なす、ゴーヤ、スイカ、すももなど)
は、身体にこもった熱を冷まして体液を補充する作用にすぐれています。
アジやアナゴ、ウナギ、かぼちゃは夏の弱った体を元気にしてくれます。
ただ、水分の摂りすぎはむくみの原因になるので注意しましょう。
暑さを回避しようとして冷たい物を過剰摂取すると、内臓を中心に身体が冷え過ぎてしまい、
かえって食欲の低下や便秘を引き起こします。
その他にも熱中症予防になる食べ物を紹介します。
長いも
「長いも」特有のネバネバ成分でもあるムチンは、タンパク質の利用効果を高め、
酵素アミラーゼとプロテアーゼが、消化を助けます。
また、ビタミンB群もたっぷり含まれているので、エネルギーアップにも効果的です。
にんにく
スタミナたっぷりのにんにくは、夏の疲れた体を回復する作用があります。
消化を助ける効果があり、代謝を促すので、
冷房のあたりすぎや冷たい水分の摂り過ぎで冷えてしまった体を温めてくれます。
また、夏の弱った胃腸の働きをよくし、食欲不振も解消してくれます。
枝豆
枝豆は未成熟の大豆を収穫したもので、大豆と野菜のよい栄養素を備えています。
ビタミンB1不足は、夏バテ特有の「食欲がわかない」・「だるい」といった症状の原因となります。
枝豆にはビタミンB1・B2を多く含んでいるので、夏バテ予防・疲労回復には最適。
また、夏のシミやそばかすに有効な成分も含まれています。
さらに、アルコール分解を助け、肝臓への負担を軽くするため、ビールのおつまみに最適です。
梅
梅は、酸味の生成分であるクエン酸が胃腸の働きを助けて、夏の食欲不振を解消し、
新陳代謝を促すことで疲労を回復する効果があります。
さらに、イライラ防止にもなります。
また、梅干を食べることによって唾液や胃液の分泌が盛んになり、
消化の働きを助けて食欲増進や夏ばて防止につながります。
トマト
強い抗酸化力のあるリコピンを豊富に含むトマトは、疲労回復も期待できます。
また、夏のほてった体の熱を冷ましてくれます。
夏バテで低下している胃の働きを刺激して消化を助けるほか、
水分によるむくみも解消してくれます。
野菜からの水分摂取
実は、水分は飲料水で摂るよりも野菜や果物に含まれている水分のほうが、
体の中に入りやすい性質を持っているのです。
野菜や果物からの水分補給はとても効率がよいのです。
暑い季節に水分を摂りすぎると胃腸の働きが落ちることがあります。
そんなときは、なるべく脂分を控え、消化・吸収のよい食べ物で胃腸をいたわり、
野菜・果物から水分摂取を行うようにしましょう。