熱中症といえば、炎天下で長時間スポーツや農作業等をしていた人や、
猛暑日にも関わらず、エアコンをつけずに室内にいた人などが
なってしまうというイメージが強くあったので
「自分は炎天下に長時間いるようなことはないから、大丈夫だ」
と、タカをくくっていましたが、
夏場は、ちょっとしたことが原因で、熱中症になってしまうのだということを
自分の経験から痛感しました。
私は去年の夏、知人へのプレゼントを買いに出かけました。
プレゼントを贈る相手は、目上の人であったため、どんなものを贈ろうかと散々悩み、
いくつもの雑貨屋さんやデパートなどをハシゴしました。
その日は猛暑日で、屋外の気温は35℃を超えていましたが、
お店の中はエアコンが効いているし、
お店の移動の際、外を歩いても、それぞれ10分程度の時間であったため、
熱中症の予防などは特にしていませんでした。
とはいえ、複数のお店をハシゴするとなると、1度に外を歩く時間は短いとはいえ、
炎天下を歩くトータルの時間は、それなりの長さになってしまっています。
ところが私はそのことに気付かず、
「お店とお店の間の移動をしているだけ」ということに油断をしてしまっていました。
また、プレゼントを探すことに夢中になり、猛暑日であるにもかかわらず、
飲まず食わずのまま過ごしてしまっていたのです。
プレゼントを探し始めて数時間後、
身体がふらふらして、頭痛がしてくるのを感じました。
このときはまだ「プレゼント選びにつかれて体調を崩したのかな」
としか思わず、プレゼント選びを中止し家に帰ることにしました。
駅まで向かう間、ふらつきと頭痛に加えて寒気と吐き気が襲ってきました。
「熱が上がるのかもしれない」と思い、電車で帰る予定だったのをやめ、
家族に車で迎えに来てくれるよう頼みました。
そして、迎えに来てくれた家族の車で、そのまま病院に行きました。
症状からして夏風邪をひいたと思ったのです。
病院で診察をしてもらったら、
お医者さんから思わぬ診断結果を告げられました。
私は夏風邪などではなく「熱中症」であるとのことでした。
ふらつきや頭痛、そして吐き気や寒気は熱中症の典型的な症状なのだそうです。
その場ですぐに点滴を受けたところ、症状は驚くほどすぐに治まりました。
お医者さんが言うには、暑さが厳しい日は
ほんのちょっと外を歩くだけでも、熱中症が起こる危険性があるのだそうです。
下手をすれば、エアコンをつけている室内であっても、
エアコンの設定温度が高すぎるなど適切な室温でない場合も、
熱中症を引き起こしてしまう可能性があるのだと聞き本当に驚いてしまいました。
「たかが買い物」「ちょっとだけの外出」と油断をしていたり、
「室内にいるから安心」と思い込んでいると、
誰でも簡単に熱中症になってしまうのだということを身を持って痛感しました。
どんなに些細な外出であっても、たとえ家にいるときであっても
夏は常に「熱中症」の危険性を頭に入れて行動しなければいけないと思いました。
これはお医者さんのアドバイスなのですが、
夏場は、家に経口補水液を常備しておいたり、外出時に持ち歩くとすると良いそうです。
家にいるときは、少しでもふらつきを感じたらすぐに飲むようにし、
外出時の水分補給は経口補水液にするようにするだけで、熱中症の予防になるのだそうです。
常に熱中症のことを意識して、予防することで今年は夏を元気に乗り切っていきたいと思いました。