熱中症というのは、実はプライドが関係している事もあるのではないか、
と私は思います。
これは私の体験談なのですが、
ある暑い日に私は町のボランティア活動で草刈に参加しました。
その日は、とんでもない暑さで汗が滝のように流れて服が水浸しになりました。
1時間ほどその状態のままで、草を刈っていました。
私は、もう倒れそうだったのですが周りの人は平気です。
私は、もうやめたかったのですが参加した人がみん平気な顔をして、
作業をしているのでやめるにやめれませんでした。
そしてやっと作業が終わり、なんとか助かったと思いました。
しかし、その後です。
まず代表の人が、今回の草刈りについてのお礼の言葉を述べました。
これが、10分ほど続きました。
灼熱の太陽の下でですよ。
私は倒れそうだったので、しゃがみたかったのですが、
みんな平気な顔をしているので仕方なく立って話を聞いていました。
そして、やっと終わりかと思ったら次は別の人が、お知らせを話し始めました。
私は、もう限界です。
いつ気を失っても不思議ではありません。
でも、みんな灼熱の太陽の下で平気な顔をして立っているんです。
私がしゃがむと、たぶんみんな「大丈夫?」という空気になると思って、
ずっと立っていました。
やっと終わったかと思ったら次は別の人がお知らせを言いました。
これがまた長い。
私はもう限界です。
でもみんな平気なのに、私だけ「気分が悪いです」というのは、
かっこ悪いです。
私は耐えました。
もういつ倒れても不思議ではありません。
でも言えないのです。
妙なプライドが邪魔して言えないのです。
「あの人、これくらいの暑さで弱音を吐いてるんだ」
と思われるのが嫌なので我慢してしまうんです。
熱中症というのは、
自分の気づかない状況で急に倒れてしまうパターンもあると思いますが、
このようにやせ我慢でヤバイ状況になるパターンもあると思います。
女の子なら「気分が悪いので休ませてください」と言ったら可愛いですけど、
男子だったらカッコ悪いです。
そういうパターンで限界になてしまって、熱中症になって死亡というケースが、
けっこうあるのではないかと思います。
これは、はっきり言って防ぎようがないと思います。
だってかっこ悪すぎるでしょ、大勢の前で気分が悪いっていうのは。
私は、命に代えてもそれは言い出す事ができませんでした。
これはなんとかできないのでしょうか?
何かいい案はないのでしょうか?
本当に倒れるかと思いました。