私は普段からあまり水分を取る方ではなく、喉が渇いた時にだけ飲むというスタイルでした。
喉が渇いた時以外にも飲むという習慣がありませんから、
いつ水分補給していいのかそのタイミングが分からず、
自分自身でも水分が足りていないことは分かっているのですがあえて飲もうとはしませんでした。
「飲み物を買うお金がもったいない」
という理由から夏の職場でも飲まないことが多々あり、
それは回りから心配される程でした。
水分補給をしなきゃと思ったきっかけは便秘解消をしたいと考えたからです。
それでも今までがあまりにも飲まなすぎたので
「喉が渇いていない時に飲む」という行為が私には苦痛でたまりませんでした。
母には「熱中症にもなるんだからちゃんと水分を取りなさい」と言われ、
苦痛でも頑張って水分補給をしていました。
夏には熱中症対策として推薦されている飲み物を買うようにもしていました。
前よりは水分補給をしていると思っていた反面、
「毎日どのくらいの水分補給をしたらいいのだろう」とも思っていました。
少しずつ水分補給に対して関心が出ていた時に「やっぱり水分補給は大切なんだ」と思う出来事が起きます。
その日は大好きなアーティストのコンサートがあり、
仕事を早上がりさせてもらってコンサート会場へ向かいました。
その日も自分なりには水分補給をしていると思っていたし
会場に入るための列に並ぶ前にもペットボトルを2本買いました。
いざ列に並んでしばらくすると、急に頭がフラフラとしてきたのです。
急いで会場まで来たから疲れたのかなと思ったのですが
体の不調は時間が経つにつれ増すばかりで
ついには立っていたら倒れそうになるくらいに体調が悪くなってしまって、
倒れてからでは遅いのですぐにその場にしゃがみこみました。
あのまま立っていたらきっと倒れていたと思います。
その原因が熱中症であることにはすぐに気付きました。
とにかく水分補給しなきゃと思って持っていたペットボトルの中身を飲みました。
2本あったペットボトルがあっという間になくなってしまい、
自分が本当に危ない状態だったのだとその時に実感することができました。
後にも先にも熱中症になりかけたのはその時にだけでしたが、
その時の経験があったからこそ自分がいかに普段から水分補給をしていないか、
水分補給することがどれだけ大事なのか気付くことができました。
今では飲み物に関しては「お金がもったいない」という理由で買わないことはなくなりました。
むしろどこに行く時でも必ず飲み物を持参するようになったので、
怖い経験でしたがいい経験をしたと思っています。