気が付かなかった熱中症

これは私が中学一年生の時の話です。

私は弓道部に所属していたのですが、

昔からの伝統で一年生は夏の間外で基礎練習をするのが恒例となっていました。

真夏の炎天下の中、数時間ほどその場からほとんど動かず、

基本的に先輩たちが休憩の号令を出さない限り水分補給は出来ない状態でした。

 

部活の時間はだいたい朝9時~夕方4時の7時間で

お昼休憩が1時間と2時間~2時間半ごとに15分程の小休憩がありました。

小休憩はきちんとあったので問題ないようにみえますが、

何せ日差しが一番強く外の蒸し暑い空気に包まれた、

まさにサウナ状態の中で数時間立ち続けるのは本当に苦しい状況でした。

その為、実際に部活中に気分が悪くなりしゃがみ込む同級生もいました。

 

しかし生まれた一度も熱中症や貧血などといった、

気分が悪くなって倒れてしまうという体験をした事が無かった私は

部活中にダウンしている同級生を見ながら

“確かにアノ子は体も細いし、色も白いしみんなと比べて体が弱いタイプなんだろうなぁー”

と心配しつつも

“まぁ、私が熱中症になる事はきっとないんだろうな(笑)”

と自分とは全く縁のない出来事だと思っていました。

 

正直この頃の無知な私は

熱中症で倒れるくらいか弱いって何だか可愛いなーと少し羨ましくさえ思っていたのです。

大人になった今では何て馬鹿な事を考えていたのかと反省しております。

 

そんな無知で能天気だった私にある日、熱中症の魔の手が及んだのです。

8月の猛暑日が続いていた午前11時頃です。

いつも通り同級生と姿勢の確認をし合いながら外で基礎練習に励んでいると、

たまたま私の側を通りかかった先輩が私の顔を見るなり

『おい!お前顔が真っ白だぞ!』とビックリしていました。

 

元々肌の色は白い方だし、特に夏は毎日入念に日焼け止めを厚めに塗っていたので、

そのせいだろうと思って

『そうですか?でも全然大丈夫ですよ!私暑さには強いですし体調も何ともないので!』

と笑いながら返事をしました。

 

しかし私の顔色が相当酷かったのでしょう、部活の主将を連れてきて私の状態を見せていました。

すると主将も『〇〇(私)さん、本当に一回陰で休んで水分補給してきて。』と真剣な顔で言われました。

その時は正直大げさだなと思っていたのですが、

部室の鏡を見てみると自分でも驚くほど顔が青白くなっていました。

 

その後は主将の言う通り十分な休憩と水分補給を行い、きちんと回復した状態で帰宅する事が出来ました。

今考えればあの時偶然通りかかった先輩が私の熱中症に気が付いていなければ、

もっと重症化していたかもしれません。

そして自分では全く気付く事が出来なかった熱中症の症状に本当に驚きました。

 

この出来事以降私は喉が渇いていなくても水分補給をしたり、

なるべく日中の暑い時間帯は外に出るのを控えるなど熱中症対策を心掛けるようになりました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメント

お名前 *

ウェブサイトURL