自信過剰が招いた悲劇

 

私が熱中症になったのは、まだ20代の前半のころでした。

学生時代から運動部で暑い体育館で練習したりしており、

その際に水分を摂取することなどご法度のような部活でした。

 

アルバイトでもパン屋さんで年がら年中暑いかまどのそばで働いたり、

就職してからもクーラーなどあって無いような感じの路面店で接客業をしていました。

 

そんな感じで過ごしてきたので暑さに耐久性がある体だと思っていましたし、

暑くて具合が悪くなったことなど一度もありませんでした。

 

ニュースなどでお年寄りが熱中症で運ばれたなどを見聞きした時も自分は大丈夫だと思っていました。

仕事でも接客業ですので自由に飲み物を飲んだりも出来ませんでしたし、

トイレも我慢することなど当たり前のように思っていました。

 

ある日、彼と原宿に行きました。

クーラーの効いた彼の車で出かけ、原宿~表参道、青山の方まで歩き回っていました。

お昼頃に着いたためお昼ご飯は軽く済ませて午後6時くらいまで歩き続けていたと思います。

一度だけカフェでクリームソーダを食べましたが、そのほかは何かを口にすることはありませんでした。

 

そろそろ帰ろうかとなった時に少し頭が痛いような気がしました。

でも久しぶりにたくさん歩いて少し疲れたのかな程度にしか思っていませんでした。

 

帰りながらおつかいをして彼の家でお夕飯を作っていた時、頭がどんどん痛くなってきたのを感じました。

でもお夕飯を作っている最中に放り出すわけにもいかず最後まで作ろうと頑張っていました。

 

その時に彼に何か言われて、大したことでもないのにとても腹が立ってしまい喧嘩になりました。

喧嘩をしながらもとにかく頭が痛い。

今までには感じたことのないような痛みと気持ちの悪さが襲ってきました。

 

途中から私は黙ってしまいました。

とにかく頭が痛くて言い返す気力を失い、

言葉を一言でも発すれば吐いてしまいそうな気分になっていました。

 

お夕飯を作り終えて、このままではだめだと思い家に帰る事にしました。

彼の家にいたところでリラックスできないと思ったからです。

 

彼は喧嘩したことで機嫌を損ねたのだと思ったようですが、家まで送るよと言って家を出ました。

駐車場まで一緒に歩いたのを覚えていますが、車までたどり着く前に私は倒れました。

 

気付いたら病院のベッドで寝ていました。

それまでの記憶は全くありません。

熱中症で倒れたのだと言われました。

あの頭痛は熱中症が原因だったという事もその時初めて知りました。

 

彼に聞いたところ倒れてそのまま痙攣をおこしすぐに救急車を呼んだそうです。

まさか自分がなると思っていなかったのでとても驚きました。

その際に医者から言われたのは、

やはり運動部だったとかそういう人は自信過剰になっていてなりやすかったりするのだそうです。

人に寄りますが年齢を重ねて体質が変わっていくことがあるので、

それに気づかず自分は大丈夫だなどと思ってしまうケースもあるとのことでした。

 

それからはペットボトルで飲料を持ち歩くようにしています。

そして職場でも熱中症にならないようにサービス業だとしてもこまめに水分補給が出来る、

トイレにも行けるような状況を作っていかなければいけない

という事を上司に伝え改善することが出来ました。

 

もし、自分は大丈夫だと思っている人が居るならば

「人間である以上なるかもしれない」という考え方に変えた方が自分のためだと思います。

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